エース証券、「Switchの販売台数は大型タイトルが無くても年内は好調が続き、累計は 1 億台を上回るだろう。」

その結果、「Nintendo Switch：以下 Switch Switch Lite 含む」販売が 568 万台（同 2.7 倍）、同ソフトも5043 万本（2.2 倍）と利益拡大に寄与した。
第 1 四半期実績は、エース経済研究所の想定を営業利益段階で 800 億円程度上振れており、大きなサプライズだったと考えている。

会社側は通期計画を据え置き
会社側は、進捗を見極めたいとして、通期計画の売上高 1 兆 2000 億円（前期比▲8％）、営業利益 3000 億円（同▲15％）、当期利益 2000 億円（同▲23％）を据え置いた。
しかし、例年、第1四半期の営業利益進捗率は 10%程度であるのに対して、今期は進捗率が既に 48％に達し、7 月に入っても「Switch」の入手難が世界的に続いていることを考えると、通期計画は保守的すぎると言わざるを得ない。
エース経済研究所では、今期予想を売上高 1 兆 2300 億円⇒1 兆 3800 億円、営業利益 3550億円⇒4200 億円に上方修正する。第 1 四半期が想定を上回った分を織り込んだ。なお、「Switch」の販売（着荷）台数は 1950 万台⇒2300 万台としている。

PS4 を上回る Switch
「あつまれ どうぶつの森」は世界中で人気を集め、第 1 四半期も 1063 万本と驚異的な販売（着荷）本数となっている。ただ、注目すべき点は、「どうぶつの森」を除いても、ソフト販売本数は前年同期比 75％増の 3980 万本と、新規の大型タイトルが無くても、大きく伸びている点だろう。ハードも、「どうぶつの森」の牽引効果（約 10％と推定）を除いても倍増である。
前回、「大型タイトルが、年末商戦から遅延しても、Switch 本体は好調な販売が続くことになるだろう。一般的に強く信じられている大型タイトルがハードをけん引するという考えは迷信に過ぎない」とコメントしたが、年末商戦が 1 回少なく、サードの大型タイトルも乏しい Switch の販売は PS4を上回っている。大型タイトルが無くても年内は好調が続き、累計は 1 億台を上回るだろう。