韓国任天堂の19年決算、9年ぶりに売上2000億ウォン突破

日本のゲームメーカー任天堂の支社である韓国任天堂が年間売上高2000億ウォン台を回復した。昨年の日本不買運動や今年のコロナ19’（新型コロナウイルス感染症）の余波も「ニンテンドースイッチ」とゲームコンテンツの販売好調を持続した。

8日、金融監督院によると、韓国任天堂の昨年（会計年度2019年4月〜2020年3月）の売上高は、2305億ウォンで、前年（1687億ウォン）より36％以上増加した。任天堂スイッチゲーム機器などの商品の売上高は、2149億ウォン、オンラインダウンロードなどのデジタル売上高は147億ウォンを占めた。

特にデジタルの売上高は1年前の30億ウォンで5倍近く増えた。コロナ19の余波が続き、増えたオンラインデジタルコンテンツの需要が反映された結果であると予想される。

販売好調により、営業利益は1年前の74億ウォンより68％以上増加した126億ウォンを記録した。当期純利益も16％増の97億ウォンと計上された。国内での販売・管理費は130億ウォンで、昨年169億ウォンに増加した。広告宣伝費91億ウォン、支払い手数料38億ウォン、給与が18億ウォンなど。法人税は28億ウォンを支給した。

韓国任天堂の売上高が2000億ウォン台を回復したのは実に9年ぶりだ。売上高は2009年のコンソールゲーム機「Wii」の販売好調により2942億ウォンを記録した後、急速に減少した。2016年には売上高が392億ウォンまで縮んた。

以後、ニンテンドースイッチが発売され、2017年1250億ウォン、2018年1687億ウォンと、徐々に回復傾向を示した。昨年増えた韓国任天堂の売上高の大部分は日本本社に渡った。韓国任天堂は日本任天堂がジブンルル保有100％子会社で、昨年の特殊関係者の取引を通じて、日本の本社に1990億ウォン支給した。

韓国任天堂の業績ゲソンセは当分の間続くと予想される。今年3月に発売された「あつまれどうぶつの森」と関連した販売実績も今年の会計年度から本格的に反映される見通しだ。

どうぶつの森は最近、任天堂の人気をそのまま見せる事例だ。どうぶつの森は、ゲームファンの間で「ヒーリングゲーム」で注目され、任天堂のスイッチの代表ゲームで定着した。コロナ19とかみ合い、国内だけでなく世界的な品薄状態が起るほど人気を集めた。全世界的に1177万本（2020年第1四半期）が売れたと集計された。

国内ゲームメーカーの関係者は、「任天堂は、どうぶつの森だけでなくポケットモンスター、スーパーマリオ、ゼルダの伝説などファン層が厚いゲームシリーズを保有している」とし「新作発売スケジュールに基づいて、第2、3のどうぶつの森現象が現れるだろう」と述べた。