2022年5月12日にスクウェア・エニックスから発売された「新本格」ミステリアドベンチャー『春ゆきてレトロチカ』（対応機種：Nintendo Switch／PS5／PS4／Steam）。全編実写を使用した推理型のアドベンチャーゲームで、「問題編」で起きた殺人事件を「推理編」で仮説を組み立て、「解決編」で真相を暴き出します。今回は、そんな『春ゆきてレトロチカ』についてご紹介します。
春ゆきてレトロチカ あらすじ
ミステリー作家の河々見はるかは、100年にわたって不可解な死が続く四十間（しじま）一族の4つの殺人事件の謎に迫ります。序章から最終章まで、現代から大正、大正から昭和、そして昭和から現代時を越え、過去に起こった事件を追体験していきます。
- 序章：桜参りにて
- 第一章：うろつく木乃伊
- 第二章：論理の路はつながらない
- 第三章：巡情エレジー
- 第四章：亡失の川
- 第五章：唐繰回牢
- 第六章：赤い椿
- 終章：春ゆきてレトロチカ
なお、過去の物語は一人が複数役を演じるマルチロールシステムによって語られます。時代が変わることで、被害者が加害者に、悪人が善人に・・・。主人公の目を通して、ミステリーを紐解き、犯人へたどり着かなければなりません。あなたは騙されることなく突き止められるでしょうか。
春ゆきてレトロチカ 登場人物（キャスト）
一人三役で大正（1922年）、昭和（1972年）、現代（2022年）に存在し、時代を越えた4つの事件に関わり合います。
河々見はるか（かがみはるか）／桜庭ななみ
主人公のミステリー作家。ミステリー小説を書くことだけでなく、ミステリーを解くことにも長けた、明晰な頭脳の持ち主。
- 現代：河々見はるか
- 大正：四十間佳乃（しじまよしの）－小説家を目指している女性。
- 昭和：伊夜（いよ）－ナイトクラブ「赤椿」の客席係。
四十間永司（しじまえいじ）／平岡祐太
もう一人の主人公で四十間家の次男。細胞周期学者を生業として、老化の抑止を主な研究テーマとしている。以前縁あって知り合ったはるかに、トキジクと家の庭から出た白骨死体の調査を依頼した。
- 現代：四十間永司
- 大正：久坂如水（くさかじょすい）－個人競売会の参加者の一人。
- 昭和：久坂如水－増田から脅迫犯の調査を依頼されていた探偵。
山瀬明里（やませあかり）／松本若菜
はるかの担当編集者。調査資料として、四十間佳乃が書いた小説をはるかに提供する。
- 現代：山瀬明里
- 大正：長浜常盤子（ながはまとわこ）－永山の恋人。
- 昭和：彩綾（さあや）－ナイトクラブ「赤椿」の歌手。いつまでも変わらない美貌と歌声から「不老の歌姫」と呼ばれて人気を博している。
四十間蓉子（しじまようこ）／横山めぐみ
了永の後妻。永司たちとは血のつながりはない。
- 現代：四十間蓉子
- 大正：庄田せつ（しょうだせつ）－競売会の参加者の一人。競売会が始まる前に、地下の保管室で死体となって発見される。
- 昭和：理奈（りな）－ナイトクラブ「赤椿」の客席係。
四十間一永（しじまかずなが）／深水元基
四十間家の長男。医療コンサルタント。
- 現代：四十間一永
- 大正：四十間永山（しじまえいざん）－医師。佳乃の叔父。
- 昭和：増田元樹（ますだもとき）－ナイトクラブ「赤椿」オーナー。
四十間光永（しじまみつのり）／佐野 岳
四十間家の三男。医学生。
- 現代：四十間光永
- 大正：南 将憲（みなみまさのり）－競売会の参加者の一人。
- 昭和：四十間了永（しじまりょうえい）－ナイトクラブ「赤椿」の一見客。
草刈孟彦（くさかりたけひこ）池内 万作
四十間家の庭師。長年四十間家に仕えており、敷地全体の管理を任されている。
- 現代：草刈 孟彦
- 大正：四十間 元永（しじま げんえい）－四十間家当主。佳乃の父親。
- 昭和：尾藤 文太郎（びとう ぶんたろう）－ナイトクラブ「赤椿」の機材スタッフ。
最後に
スイッチおすすめソフトとして『春ゆきてレトロチカ』のローンチトレーラーを見た時のこと。ふと、はるか昔プレイしたことのある『街～運命の交差点～』という、同じジャンルのミステリアドベンチャーゲームを思い出しました。発売当時の盛り上がりは凄まじく、未だに多くのファンを持ち、様々なゲームクリエイターにも影響を与えたとされているゲームです。その影響を色濃く受け、10年以上前に制作された『428～封鎖された渋谷で～』もありましたね。
現代の『春ゆきてレトロチカ』は、これらのゲームから脈々と繋がって来たというバックグラウンドを持っています。時代を超え、10年おきに発売されるミステリーゲームということで、面白くないわけないですね！
