前モデルにあたる初代PSVRから改良され、新機能を搭載して発売された「PSVR2」。次世代のVRゲームとして、驚くほど深い没入感や臨場感が味わえます。
しかし、使用には年齢制限が設けられているんです。ゲームソフトに年齢制限が設けられていることはよくありますが、機器そのものに設けられているのは不思議ですよね。
そこで、年齢制限は何歳からなのか、そしてその理由について解説します。
PSVR2とは?
PSVR2とは、正式名「PlayStation VR2」で、プレイステーション5と接続して使えるVRヘッドセットです。
初代のPSVRよりも4倍以上の解像度を持ち、ヘッドセットの振動、視線トラッキング、プレイヤーの動きや向きをゲーム内により正確に反映する機能などパワーアップして発売されました。そのため、より鮮明にバーチャルリアリティの世界を体験できるようになっています。
PSVR2の年齢制限は何歳から?
PSVR2 発売日前から注目を集めていましたが、PSVR2を使用するときの注意事項として年齢制限が設けられています。
PlayStationの公式サイトでは、PSVR2の対象年齢は12歳以上と発表されています。つまり、12歳未満の子供は使用することができないんです。
PSVR2の年齢制限理由は?
子供向けのPSVR2 ソフトなども発売され、シネマティックモードを使えば映画館さながらの映像を楽しむことができ、子供でも楽しめるように思いますが、一体なぜ年齢制限が設けられているのでしょうか?
斜視になる可能性が高い
人間の立体視細胞の成長が完了するのは6歳ごろと言われています。また、12〜13歳前後までは脳内の立体視細胞の形成時期にあたるため、子供がVRデバイスを使用してしまうと発達に影響を与え、斜視になる可能性が高くなってしまうんです。
斜視とは、片目は正面を向いているのに、もう片方は別の方向を向いていたり、左右の視線が合わない状態のことを指します。
VRのような目まぐるしく画面が切り替わる刺激の強い映像は、子供の目の筋力には耐え切れないんです。
精神負担が大きいリスクがある
PSVR2 ソフトはさまざまな種類があり、リアルでは味わえないような体験ができるソフトや、本当に体験しているかのように味わえるソフトまで飽きることがありません!
しかし、PSVR2では没入感がすごすぎるあまり大きな精神負担を受けるリスクがあるんです。
もちろん、PSVR2 ソフト自体に年齢制限を設けているものがありますが、子供にとっては刺激が強すぎるのかもしれません…。
子供だけではない!大人も気をつけて
PSVR2が年齢制限を設けている理由である、脳や目の影響、精神的なダメージは子供だけではないんです。大人になったからと言って、必ずしも影響しないわけではありません。さらに、大人であっても斜視になる可能性があります。
長時間の使用は避け、3D酔いやVR酔い、目が疲れてきたなと感じたら一度休憩しましょう。
また、VR初心者は、画面が激しく切り替わるようなVR酔いが激しいものは避け、少しずつ慣れていくといいかもしれませんね。利用方法や利用時間に注意したうえで、バーチャルリアリティの世界を楽しみましょう!